セラミック栽培による植物栽培とは

セラミック栽培による植物栽培とは、植物本来の持つ生命力を生かして土をまったく使わずに植物を育てることです。
セラミックは潅がい器具ではなく、セラミックのみで植物が育ちます。 植物の根がセラミックになじめば、植物の根はセラミックから必要な分だけの水分を吸収します。
植物が土のない岩石上で自然に強く育つように、植物はセラミック上で健やかに育ちます。
(右図参照)
植物が吸収した分だけ水は毛細管現象によってセラミックに供給されます。

岩の上に育つ植物
土のない海の岩石上で育つ樹木

セラミック栽培とは

セラミック栽培とは、高温で燃焼した特殊セラミックに植物の根を接触させ、根に栽培養液を直接供給して栽培する方式です。

  • 特殊セラミックを栽培養液に浸けると、毛管力によってセラミック全体の小さな空隙に栽培養液が移動し保持されます。
  • 植物が必要とする分だけを植物が吸収・利用し、植物が消費した栽培養液量を下部の水源からセラミックに補給します。
  • 通常の土栽培のように植物に過剰の水を与えて腐らせたり、潅水が不十分になり乾燥枯死させることもありません。
  • 植物の根を全て栽培養液に浸ける水耕(水気耕)栽培と異り、栽培養液の循環や空気(酸素)を送り込む必要はありません。
セラミックのしくみ1

特殊セラミックは毛管力を発生する大変小さな空隙を数多く持っています。               
この空隙の大きさは直径3μm以下となっています。  
植物の根はセラミックの表面に張りついています。

セラミックのしくみ2

セラミックの下端を栽培養液に浸けると・・・。      
栽培養液は毛管力によってセラミック全体に広がり移動し、セラミック表面に染み出ません。また、毛管力によって、植物が必要としているだけの水が植物に供給されています。 例えばホウレンソウ1株(約20g)を播種より6週間で栽培するために必要な水量は「1ℓ」です。通常の土壌栽培では1~2日の水遣り量です。 

セラミックのしくみ3

植物はセラミックを通して養液を吸収し成長し、そして植物が必要とする水は毛管力により植物に供給されます。また根の周りにある空気から酸素などを取り込み呼吸します。 栽培室中の植物が放出している水蒸気を機械で集めて「水」にすると6週間栽培するのに新たに必要な水は500mlで済みます。

下の写真は、特殊セラミックで育てた植物をセラミックと植物に分解した写真です。セラミックの中は”きれいな根”だけです。

セラミックの根

イネの根

セラミック栽培の美味しさの秘密

セラミックの断面図

根が直接酸素を呼吸し、呼吸と同時に根は水ストレスを受け養水分を吸収します。

セラミック栽培により根が直接酸素を呼吸して、栽培養液の循環が不要になり、小型栽培ケース単位で品種を変えて栽培できます

セラミック栽培の図
セラミック栽培
土耕栽培の図
土耕栽培
水耕栽培の図
水耕栽培

  • 栽培植物は水ストレスにより出されるシグナル物質に対応して様々な二次代謝が活性化され、多様な成分を分泌します。その結果、容易に「栄養価が高く」「味わいが濃く」「香りの高い」美味しい野菜が生産できます
  • セラミック栽培により根が直接空気に触れ水ストレスを受けて養水分を吸います。
  • 土壌栽培と同様の疑似生理環境を再現し土壌栽培での根 毛とほぼ同量の根毛を形成し土壌栽培と同様様々な植物の栽培が可能です

一般的な水耕栽培との違い

  設備編

水耕栽培との違い(設備編)

  環境篇

水耕栽培との違い(環境)

  栽培編

水耕栽培との違い(栽培編)